◎Hawk Eyeによるステンレスの応力腐食割れ検出試験

 裏面に発生している微細な割れ欠陥において検出できないものがありましたが、ほとんどの割れを検出することが可能でした。Hawk Eyeにより割れを検出できることが実験の結果から確認できます。ステンレスの応力腐食割れの検査はPTが主流となっておりますが、割れの内部に粉塵や油が入り込んでいた場合には検査精度が落ちます。また、塗装等の被覆上からではできません。このような場合にはHawk Eyeによる検査が最も有効であると考えております。

 ●表面探傷データ

 Hawk Eyeを使用し、ステンレスの応力腐食割れ試験片(SUS304, L160 × W99 × t2.1)の割れ検出試験を行いました。実験方法は下の写真のように、PTで割れ形状を確認できる状態にした後、1スキャンを幅10mmとして裏面と表面から合計28スキャンを探傷しました。割れは表面に顕著に入っており中央部分は貫通している状況でありました。

●裏面探傷データ